ブレーキングマイスターへの道・ブレーキングテクニックのすべてがわかる

【STEP4】条件別 摩材選びのポイント!

タイヤ別パッドの選び方

タイヤのグリップが違うと、ブレーキパッドに求められる制動力も違ってきます。

タイヤのグリップが高いほど、求められる制動力は高くなり、タイヤのグリップが低いほど、求められる制動力は低くなります。

もちろん、Sタイヤとハイグリップラジアルの比較では、Sタイヤの方がより制動力の強いパッド摩材が必要です。Sタイヤでは、踏力(液圧)もストレートスピードも高く、ブレーキにはより厳しい条件となるからです。
これらはタイヤ銘柄、摩耗の度合いによっても変わってきますが、「ZONE」では、ハイグリップラジアルに対して、Sタイヤは、1~2ランクUPのパッド摩材が適合となります。(摩擦係数でいうと、参考値ですが、おおまかに0.05~0.08μ 効きを強くした、パッド摩材が必要となります。)

また、ハイグリップラジアル装着時に比べ、Sタイヤ装着時の方が、ロータ温度が上がります。タイヤがグリップする分、大きな制動力をかけることができ、熱量も上がるということです。上昇する、ロータ温度は、タイヤのグリップにより変化しますので、一概には言えませんが、概ね50~100℃レベルの範囲内で上がる感覚です。

前のページへ 次のページへ