よく雑誌で、摩材チョイスのアドバイスが掲載されています。
これは、体力や筋力による踏力の違いであれば納得できるのですが、ほとんどの場合、ドライバーの技量によって決まっているように思います。
“ガツン”と初期踏力を上げられるエキスパートドライバーには、Aタイプのパッドがマッチングし、そうでないドライバーは、Bタイプのパッドがマッチングするということになります。要するに、Aタイプのパッドより、Bタイプのパッドのほうが、効きが強く、ブレーキ踏力を上げなくても、効いてくれるということです。
でも、それでは、いつまでたってもBタイプをチョイスするドライバーのテクニックは向上しません。
もちろん、“ガツン”と初期踏力を上げられるようになるには、それなりの練習は必要です。しかし、Bタイプのパッドをチョイスしている限り、初期踏力も上げられず、その結果、コーナー進入時のリリースコントロール性能も悪いままです。
ブレーキ踏力が上げられるようになれば、もうワンランク効きが弱いパッドをチョイスできることで、リリースコントロール性能というラップタイムに直結した性能を手に入れられます。
そのためにも、ラップタイムの短縮を目指すなら、しっかり初期踏力のトレーニングができるブレーキパッドをチョイスした方が、結局は近道です。