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ブレーキパッドのウンチク

メタルキャッチ

メタルキャッチとは、ディスクロータの摩耗粉が摩材面(ライニング)の一部に集まって固まる現象です。これは、ゴマ粒ほどの大きさとなり、ブレーキの圧力により、パッド摩材内に押し込まれ固定されます。
この状況で走行すると、ロータの異常摩耗(ロータにスジが入ってしまう)の原因となります。もちろん、ディスクロータの摩耗が原因となるため、スポーツパッドに限らず、純正パッドでも発生することもあります。

もし、メタルキャッチが発生した場合は、一度パッドを取外しライニングに付着している金属の固まりを取り除くことが望ましいです。特に、比較的軟らかい摩材で、ロータ温度が上がりにくい状況では、いつまでも解消しない場合があります。
発生頻度で言うとスポーツパッド、特にロータを削るタイプのパッドではロータの摩耗粉が増えることから、頻度が上がると考えられます。しかし、基本的には偶然性の高い現象であり、まれに発生するレベルで、全体的な頻度としては高くありません。

また、メタルキャッチと似た症状に、小石や異物の噛み込みがあります。
この場合は、オフブレーキ時にも大きな鳴きが発生します。対処方法としては、メタルキャッチと同様に、一度パッドを取外しライニングに付着している異物を取り除くことが望ましいです。

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