ブレーキングマイスターへの道・ブレーキングテクニックのすべてがわかる

【STEP4】条件別 摩材選びのポイント!

車重別パッドの選び方

ブレーキパッドの摩材適合にとって、使用する車輌の重量は、大きな要素となります。

物理的に考えても、同じスピード域からの減速において、重い方が、大きな制動エネルギーが必要となるからです。

たとえば、車重1,500kgを越えるスカイライン(BNR34)と、車重1,060kgのスイフト(ZC31S)では、重量の違いからブレーキパッドに求められる制動力も違ってきます。

当然、重い車輌には、大きな制動力を発揮するパッド摩材が必要となり、軽い車輌には、それほど大きな制動力を必要としません。

しかし、重い車輌に使用されているブレーキシステムは、軽い車輌に使用されているブレーキシステムより、ロータ / キャリパとも大容量のものが装着されていますので、その分は差し引かなければなりません。

以上のことから、一概に、重量にブレーキパッドの制動力は正比例しませんが、基本的に、重い車輌の方が、より制動力の強いパッドが必要となる傾向となります。

また、これらのことから、同一の車輌であっても、軽量化を行っている車輌と、行っていない車輌で、ブレーキパッドの適合は違ってくる可能性があります。たとえば、ノーマルウエイトから100kg軽量化した車輌に適合する摩材は、ノーマルウエイトの適合から、1ランク効きが弱くなることもあります。

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