3つのパッドをテストして、一番乗りやすかったのは「10F」
株式会社 藤田サービス ドライバー 藤田 康士
平成10年式 インテグラ DC2 タイプR 98スペック
ブレーキキャリパー | ノーマル |
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ブレーキローター | ノーマル |
エアコン、パワステ、オーディオ付 軽量化なしの、ナンバー付車両 |
【選択摩材 その1】 フロント:14B リア:86A
岡山国際サーキット
タイヤ A048コンパウンドM 前後とも195/55-15
天候曇り、路面ドライ、気温未計測(体感で少し肌寒いくらい)
以前使っていたブレーキパッドに比べて、効きはかなり強めに感じる。
以前のパッドと同じポイントからブレーキを踏むと、手前で減速が終わってしまうので、かなり奥まで突込むことができるが、コントロールするのに気を使う。もう少し効きを落とすほうが使いやすいように思う。(以前のパッドでは、制動力にかなり不安があったので、特に効きは強く感じる)。
30分の連続走行でもフェードやペダルタッチの変化は無く、乗っていて安心感は高い。
タイムは安定して1分52~53秒台。
30分2回の走行を終えてパッドの当たり面と残量を確認したが、剥離や目立った減りもなく、寿命は長そう。
サーキットまでの自走でも、鳴きはまったくなし。ただし、ダスト量は多め。
【選択摩材 その2】 フロント:10F リア:変更なし(86A)
岡山国際サーキット
前回のテストから、フロントタイヤのみA050コンパウンドM に変更
天候晴れ、路面ドライ、気温未計測(前回よりかなり暑い。日が当たると汗をかく)
「14B」と比較すると効きが弱く、ブレーキポイントを手前に持ってこないと曲がれない。
(以前に使用していたブレーキパッドよりは、効きは強い)
コントロール性は抜群によい。特にリボルバー、最終コーナーなどはきれいに曲がれる。
走行台数も多く、クリアが取れないときもあり、タイムは54~55秒、ベストは1分53秒920。
30分フルに走ったがフェード等はなし。タッチも抜群。
今回、A048が手に入らなかったのでやむをえずA050を使用したが、気温のせいか、タイヤのせいか一日中アンダーステアに悩まさる。A048と同じ乗り方だとタイムは出ないと思う。
【選択摩材 その3】 フロント:12D リア:変更なし(86A)
岡山国際サーキット(選択摩材 その2 と同日、同条件)
「10F」より効きが強いことから、ブレーキを踏む時間が短く不安感がない。
ただ、リボルバーやダブルヘアピンでのコントロール性が少しだけシビアだが、コントロールできるレベル。
タイムは安定して53秒台、ベストは1分52秒784。
会社からサーキットまでは「10F」で鳴きなし、ダスト少な目。
サーキットから会社までは「12D」で鳴きなし、ダスト少な目。
3つのパッドをテストして、一番乗りやすかったのは「10F」。
奥まで“ドンッ”とブレーキを踏めて、コントロール性も良いので、ブレーキを残すようなコーナーでは抜群。
しかし、「10F」の効きは、少し足りない部分もあるので、最初のうちは「12D」も候補に入ると思われる。
「10F」と「12D」は、コントロール性は大きくは変わらない。
また、これを「14B」にしてしまうと、コントロール性はシビアに感じる。
ちなみにタイムが一番良かったのは「14B」だが、これは、気温とA048のせいかもしれない。