パッド交換をした直後に、ジャダやノイズが発生するケースがあります。
この症状は、交換前のパッドにより、ロータ接触面にできた摩耗溝に、新しいブレーキパッドの形状が完全に一致していない可能性が高く、特にノイズは、かなり大きなキー音を伴います。
ブレーキパッドのライニング形状は、各メーカー、製品によって、微妙ですがライニング面積が違う場合があります。もし、交換したブレーキパッドのライニング面積が、交換前のものより、少しでも大きい場合、現状のロータ摩擦溝の中には収まりません。(図1)
この状況で使用すると、ライニングの両端のみ、アタリが強くなることから、ジャダやノイズの発生原因となります。このような場合には、ロータを新品に交換するか、ライニングの面取りを行ってください。面取りにより、ブレーキパッドとロータの接触面が確保され、ジャダやノイズが解消されるケースがあります。(図2)
また、この状態で使用すると、ジャダやノイズだけではなく、ブレーキパッド本来のパフォーマンスを発揮できない恐れがあります。